• 発表2
    • 医療化論における民族誌的研究の位置

    • 井口高志(日本学術振興会)

    • 要旨
       私は、社会的な、認知症や認知症をかかえる人に対するまなざし・対応の変化が、介護 者(家族や職業的介護者)と認知症をかかえる人とのコミュニケーションに対してどう いった影響を及ぼすのか、ということについて考えてきました。
       そうしたことを考えていく上で、認知症の「医療化」論を批判的に検討しなおすこと は、補助線として重要なものとなってきます(詳しくは、添付の参考文献参照)。
       そうした、私自身のこれまでの研究を踏まえ、今回の報告では、認知症を含む、より 一般的・理論的な水準で、医療化という概念について考えて行きたいと思います。
       特に、報告では、下記の諸点に付いて考えることを目標にします。1)「医療化」論 は、どういった形式の議論で、何を批判することを目指したものなのか。2)「医療化 」論と言っても一枚岩的に語れるものなのか。3)民族誌的研究は、「医療化」論にお いて/対して、どういう役割を果たすことができるのか。