• 発表1
    • 病いの意味はいかに再構築されうるか:HIVとともに生きる人びとのサポートグループにおける事例から

    • 佐藤知久(京都文教大学専任講師:文化人類学・都市人類学)

    • 要旨
       病いとともに生きる人びとの苦しみを減じる上で、セルフヘルプ・グループ の果たす役割は大きい。だがその一方で、苦悩の解決という課題の多くを当事者 の自助に委ねることは、当事者に過大な負担を強いることにもなりかねない。
       本発表はこうした問題意識から、HIVとともに生きる人びとのセ ルフヘルプ・ グループに関する民族誌的調査をもとに、そこでの日常的な実践に関して 報告・検討する。特に本発表では、病いの意味が再構築されるプロセスに 関する相互支援活動に焦点を絞るが、そこでのねらい は、当事者同士の 相互支援の実際について記述的な観点から述べるとともに、当事者間の 相互支援における限界点を探ることにある。