• 発表2
    • 「トランス・ジェンダー」を生きる:インド・グジャラート州におけるヒジュラの事例から

    • 國弘暁子(神奈川大学COE研究員:文化人類学・南アジア地域研究)

    • 要旨
       インドのヒジュラとは、所与としてのジェンダー役割・ステイタスをトランス(超越) した生き方をする人々であり、今日のグローバル・メディア、および学問領域では一般 に「第三のジェンダー」として紹介される。本発表では、インド・グジャラート州にお けるヒジュラと生活を共にしたフィールドワークデータをもとに、ヒジュラの生業活動 、去勢儀礼というファクターからシンボリックなコミュニティ形成のあり方に迫り、さ らに、様々な他者に応じて多様なジェンダー役割を担いわけるヒジュラの戦術について インドの社会文化的背景を交えながら論じる。そこから、なぜヒジュラとして生きる道 を選択するのか、なぜ非可逆的な去勢儀礼によりジェンダーを超越するかを明らかにし 、「第三のジェンダー」という表象の壁を覆し得るヒジュラとしての生き方を提示する 。

    • 主要業績
      • 「ヒジュラ:ジェンダーと宗教の境界域」2005年3月 お茶の水女子大学ジェンダー研究センター年報「ジェンダー研究」・第8号pp.31-54