- 発表2
- 「作られた健康・創り出す健康:高齢化する地域社会におけるまちづくりとしての保健政策の現場から」
- 星野晋氏(山口大学大学院医学系研究科講師)
- 要旨
宇部市や山陽小野田市の健康づくり計画策定・実施に関わってきた経験に基づ
き、現在日本の地域社会における保健政策の現場で何が生じているかを論じる。
とりわけ高齢化と医療費削減を背景に、「健康」の概念や健康づくりの方向性を
めぐる行政(中央と地方)、さまざまな保健医療専門職、そして住民という異な
る立場がどのような議論ややりとりの末に落ち着く地点を見いだそうとしている
かに着目する。また併せて、文化人類学がこのような実践的なフィールドにおい
て、どのような役割を果たしうるかについても検討したい。
- 関連業積
- 2006「医療者と生活者の物語が出会うところ」江口重幸、斎藤清二、野村直樹編『ナラティヴと医療』金剛出版、pp70-81
- 2002「文化摩擦としての輸血拒否-日本におけるエホバの証人の輸血拒否をめぐる医療環境の変化について」『民族学研究』 66巻4号、pp.460-481
- 1990「『病気』というカテゴリーをめぐって─suffering 論序説」波平恵美子編著『病むことの文化─医療人類学のフロンティア』海鳴社、pp. 67─91